岡本雅享の出雲学―八雲の空へ、ようこそ!

このウェブサイトでは、私が2005年頃から、自分の根を再認識すべく(それを見つめることなく、中国の少数民族や欧米、日本のマイノリティ、国連のマイノリティ権利保障規準作成などに携わってきた反省をこめて)始めた出雲学と、関連する地域学を紹介しています。自分の根を知り、それと世界の繋がりを見通すことができてこそ、グローバルな社会でも信頼される発信ができる―国際社会に憧れ、出雲を離れてから20年、それなりに国際社会の中に身を置いて、ようやく気づいたことです。「日本人のお前がなぜ中国の少数民族やアメリカのマイノリティの研究をするのか?」―そうした疑念のまなざしも、自分の根=立ち位置を示すことで、信頼や共感に変わり得ることを、その後の10年で体験してきました。郷土研究を低く位置づけようとする人がいますが、たとえば郷土と郷土の歴史を、時には国境をも越えて結びつけてみると、これまで中央(国家)の視点で描かれてきた歴史とはずいぶん違った多様な歴史が浮かび上がります。出雲人であり、日本人であり、東アジア人であるというアイデンティティを持ちながら、出雲を知り、出雲から世界を見渡し、グローバルな社会にも通用し得る発信をするーそれが私の目指している、日本型Ethnic Studiesの一つとしての、出雲学です(2016年12月吉日 ウェブサイト開設にあたって 岡本雅享)。

 

著書

民族の創出
民族の創出
出雲を原郷とする人たち
出雲を原郷とする人たち

 

 

雲出ズル国 サイト名とトップ写真について

雲出ズル国ー沸き立つ八雲が水面に映える(斐伊川中流)
雲出ズル国ー沸き立つ八雲が水面に映える(斐伊川中流)

雲出ヅル国=出雲で生まれ育った私は、幼少の頃から、刻々と形を変える様々な雲を、不思議な気持ちで眺めていました。中高生の頃は、晴天の日に斐伊川土手の斜面に寝転んで、何も妨げるもののない青い空にうかぶ白い雲を、よく眺めていました。そうすると、日常のイザコザや、そんなことにイライラしている自分がとても小さなものに思えてきて、ジメジメした心も、ふわっと、からっと大きく、さわやかになるので、私は「心のふとん干し」と名づけていました。「さりげなき 日々はむなしく 今はただ 空高くゆく 雲をながめて」ー受験戦争に疑問を抱きながら、広い世界への憧れを胸に抱いていた出雲高校時代に詠んだこの歌も、斐伊川土手に寝転がって雲を眺めているとき、ふと浮かんだ歌でした。とても美しい、様々な形を織り成す出雲の空を、サイト名にしました。私が中学生の頃から作品用に愛用しているメカニカル・シャッターの一眼レフ、PENTAX LXと、職人気質な色彩を出すコダックのスライドフィルムで撮った、八雲の空とそれを映し出す水面の写真を、トップに置いています。