この度、福岡県立大学准教授の岡本雅享先生著『出雲を原郷とする人たち』が刊行されました。
各地に残る“出雲”の地名や神社名。そこには古代出雲人が海路を主として移住した歴史があります。出雲市ご出身の岡本先生が自ら古代出雲人の足跡を辿りつつ、各地に息づく出雲文化を調査研究し、その広がりを解き明かします。大国主大神様と越後の沼河比売命様に代表される出雲神話伝承の地を始め、歴代国造公や初代管長尊福公の御事跡、また古くからの出雲信仰を受け継いだ教会講社のことなど、古代から現代へと受け継がれる各地の出雲文化が集約されています。
この書は、地元紙山陰中央新報への約5年間に亘る連載記事に追記を加えた一冊で、巻頭には国造様がお言葉を寄せられています。
ますますに“出雲の祈り”を深めて戴きたく、ご紹介いたします。